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水中ドローンで海難救助?

みなさまこんにちは。今回は、これからの海難事故には必須となる水中ドローンの海難救助活動で活用する方法を説明していきたいと思います。 海難救助現場での水中ドローンの活用は、日曜劇場『DCU』でも多用されているので、注目が集まってきているところだと思います。 筆者である私は、今はこうやってドローン関係の仕事をしていますが、以前は、海上保安庁に勤めていたので、リアルな視点で救助活動と水中ドローンのついてお話ししていきたいと思います。 海難救助とは、海で起こった事故に対して、海上保安庁、消防、警察などの救助機関が救助活動をおこなう。海で起こった事故であれば、基本的には海上保安庁が指揮をとって救助活動にあたる。 事故が起きてからの大まかな流れを説明しよう。海上で事故が発生して海上保安庁に通報が入ると、事故現場に一番近い巡視船が出港し、現場の確認に向かう。 事故の規模や事故発生時間によって変動はあるが、船は通報を受けて出港まで30分ほど要する。そこから事故現場に向かうことになるのだが、事故現場到着までの平均は1時間ほどだ。この時点で、事故発生の通報から1時間30分ほど経過している。 この事故が人が […]

水中ドローンで船舶点検

みなさまこんにちは。今回は、水中ドローンによる大型船の船舶点検における活用方法について、実例を交えながら解説していきたいと思います。 船の大型船は、車と同じように用途によって沢山の種類や大きさの船が存在する。今回は、20トン以上の船を大型船として進めていきたいと思う。大型船として、一般的に知られているのものは旅客船や貨物船などがある。旅客船は、フェリーなど人の移動手段として活用され、貨物船は、コンテナ船、自動車運搬船、タンカー、木材運搬船など運ぶものによって船の形状が異なる。 貨物船は、海外や国内の港で貨物の積み下ろしをしながら、年間を通してほとんどの時間を海の上や港で過ごすことが多い。 コンテナ船 タンカー 船も車と同じように定期的な検査が定められていて、この検査制度について詳しく説明すると長くなるため割愛させてもらうが、基本的に年に1回、ドックという船を修理する場所に陸揚げして、点検・修理を行うのが通例でその時に船底のメンテナンス等を入念におこなう。 対して、ドック以外の時期で船底の点検が必要になるのは、 ・数ヶ月に1回の船底の状況の確認・プロペラに異常があった場合・衝突などの事故 […]

水中ドローンと養殖漁業

水中ドローンの漁業における活用方法の1つとして、養殖漁業がある。養殖漁業での主な活用方法は、以下が挙げられる。 これらでの活用方法を詳しく解説していきたいと思う。なお、今回は海上でおこなわれる養殖漁業における水中ドローンの活用方法となる。 養殖漁業は、海上に養殖生簀という四角、または円形の袋状の網の中で稚魚を長期間のあいだ育て大きくし、出荷する漁業のことをいう。 日本では、さまざまな魚が養殖漁業により出荷されているが、ブリ・ハマチ・鯛・フグなどさまざまな魚が養殖され、漁業総生産量のうちの3割弱が養殖業が占め、安定した生産量で日本の漁業を支える漁業方法だ。 魚の特徴として、海水の温度が下がると餌を食べる量が減り、成長が遅くなるため、海水温の暖かい四国や九州が養殖漁業が盛んな地域である。僕は、九州の養殖ブランド魚の生産が盛んなことが、とても嬉しい。 丸型養殖生簀 四角形養殖生簀 養殖生簀は、養殖魚によって生簀の形状は異なるが、基本的な構造は変わらない。 代表的な養殖であるブリ・ハマチの養殖は、四角の形をしており、水深約10mの袋状の網が設置される。 これらの養殖生簀は、生簀の四方八方から海 […]

水中ドローンって何に使うんだろう?

新年あけましておめでとうございます。水中ドローンを世に広めたいブロガーのてつやです。 今回は初ブログ投稿ということで、僕たちのメインサービスである水中ドローンについて水中ドローンのことを全く知らないという方々に向けて、大まかに水中ドローンのことを知っていただければいいなと思います。 水中ドローンという言葉は正式な名称ではなく、通称として使われていて、ROV(Remotely-Operated Vehicle)の小型化されたものを、ここ数年の空中ドローンの世界的な普及の影響もあり、水中ドローンと呼び方をされています。 ※写真 左:水中ドローン/右:ROV ※写真 上:水中ドローン/下:ROV 水中ドローンは、水の中にドローンを入れ、陸上の操縦者が有線または無線により、遠隔操作をすることで水中を撮影することができるものです。 2022年現在、無線による遠隔操縦はまだ確立されておらず、有線ケーブルでの操縦が主流です。 水中ドローンである小型ROVが世に出てきたのは、2010年代。1950年代からROVが作られはじめ、主に軍事的な用途により、開発・活用されてきました。 技術革新により、数百万~ […]