水中ドローンって何に使うんだろう?
- 2022.01.07
- BLOG
新年あけましておめでとうございます。
水中ドローンを世に広めたいブロガーのてつやです。
今回は初ブログ投稿ということで、僕たちのメインサービスである水中ドローンについて水中ドローンのことを全く知らないという方々に向けて、大まかに水中ドローンのことを知っていただければいいなと思います。
1―水中ドローンとは
2―水中ドローンの歴史
3―水中ドローンの機能
4―水中ドローンの活用方法
5―まとめ
水中ドローンという言葉は正式な名称ではなく、通称として使われていて、ROV(Remotely-Operated Vehicle)の小型化されたものを、ここ数年の空中ドローンの世界的な普及の影響もあり、水中ドローンと呼び方をされています。


水中ドローンは、水の中にドローンを入れ、陸上の操縦者が有線または無線により、遠隔操作をすることで水中を撮影することができるものです。
2022年現在、無線による遠隔操縦はまだ確立されておらず、有線ケーブルでの操縦が主流です。
水中ドローンである小型ROVが世に出てきたのは、2010年代。
1950年代からROVが作られはじめ、主に軍事的な用途により、開発・活用されてきました。
技術革新により、数百万~数千万円としていたROVが2010年代からROVがどんどん小型化され、数十万円の価格に なったことで、水中ドローンが一般の人々の手に届く製品となっていきました。
近年、海洋産業において、水中ドローンの実用化が徐々に普及しつつあるのを感じているところでありますが、水中ドローンの解決すべき課題は多数あります。(機体の安定性、水中測位技術等)
これらの課題を世界の水中ドローン各社が日々研究開発に取り組み、日進月歩でアップデートされているところです。
現在、水中ドローンと呼ばれているものは、以下のような機能・特徴があります。
機能 | 特徴 |
カメラ(FHDまたは4K) | 重量:3~10kg |
ジャイロコンパス・圧力センサー (機体の向き、水深などが把握できる) | 大きさ:40~100cm |
高輝度LED | 潜水深度:100~300m |
これらの機能により、機体は水中で安定した動作を行い、水中の映像をリアルタイムでモニタリングすることができます。
この他にもさまざまなオプション機能がありますが、今後深堀りしたものを記事で紹介していきます。
水中ドローンの主な活用方法は以下①〜③の現場で活用されています。
①漁業
②船舶点検
③インフラ点検
4-① 漁業
漁業では、養殖漁業、定置網漁業のほか、総合的な漁業活動で活用されています。
養殖漁業 | 洋上に設置された生簀の網の状態 海底と繋がる係留索の状態 生簀内の魚の生育状況 へい死魚の確認 |
定置網漁業 | 網の設置状況の確認 網目や網の金具の状態 |
定置網漁 | 漁場造成の確認 放流魚の生育状態 漁礁の確認 |
【マグロ養殖生簀中の映像】

【牡蠣養殖の映像】

4-② 船舶点検
船舶の点検では、主に船体が海水に面している船底の点検をおこないます。
船底には、船が動くために必要な部分であるプロペラ、舵、スラスターなどががあり、これらの状態を確認します。
船が海上を走ると、思いもよらずプロペラにロープが絡んでしまったり、大きな浮遊物が船底にぶつかり、亀裂が生じたりしてしまうことがあり、船底の確認が必要となることが多くあります。
【船舶プロペラの映像】

4―③ インフラ点検
主に海上と面する、以下のインフラ点検に活用されます。
港湾インフラ | 港の岸壁、深浅測量、その他海上構造物 |
ダム点検 | ダムの壁面点検 |
洋上構造物 | 洋上風力発電、海底ケーブル |
【海底ケーブル点検の映像】

水中ドローンを僕的に一文にまとめると、どこでもだれでも気軽に水中にアクセスし、可視化することができるツールだと思っています。
水中ドローンを活用は、日本の海洋産業の課題を解決し、更なる発展に寄与するものだと思っていますし、そう思っているからこそ、僕は、水中ドローンというツールを世の中に届けていく活動を続けていきたいと思っています。
-
前の記事
記事がありません
-
次の記事
水中ドローンと養殖漁業 2022.01.13